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苦手・食が細い・約9分

おやつで夕ごはんが入らない子:おやつの時刻・量・中身の決め方と、練習の日の「おにぎりおやつ」

「学校から帰るとすぐお菓子。そのあと夕ごはんをほとんど食べないんです」「まとめ買いしたお菓子があっという間になくなって、晩ごはんが入らない…」

知恵袋には、こんな相談がいくつも並んでいます。「おやつを食べて晩ごはんを食べない子どもたち」「16時すぎに帰ってきて、宿題のあと17時ごろにおやつ。夕食に響いていないか心配」「安いお菓子をまとめ買いすると、すぐ食べてしまい夕食が入らない」。サッカーをしている7歳の子が、夕ごはんを食べずにお菓子だけ、という相談もあります。

おやつをやめる必要はありません。サッカーをする子にとって、おやつは大事な「第4の食事」です。変えるのは時刻・量・中身の3つだけ。この記事では、夕ごはんもしっかり食べられる、おやつの決め方を紹介します。

おやつは「第4の食事」

鹿児島市の資料では、子どもは胃が小さく、1日3回の食事だけでは必要な栄養をとりきれないため、おやつの役割はとても大きいと書かれています。「おやつ=お菓子」ではなく、果物、野菜、牛乳・乳製品、穀類、いも類、豆類から選ぶのがおすすめです。

農林水産省の子ども向けページでも、おやつは「食事と食事の間にとるもの」で、上手にとれば夜遅くに食べすぎるのを防ぐ働きがあると説明しています。一方で、量やエネルギーが多すぎると夕ごはんがきちんと食べられなくなり、夜遅くにおなかがすいて、翌朝の食欲にまで響くとも書かれています。

おやつは「食べるか、食べないか」ではなく「いつ、どれだけ、何を」。ここを決めれば、夕ごはんもおやつも両方しっかり食べられます!

決めること1:時刻は「夕ごはんの2時間以上前」

鹿児島市の資料では、食事と食事の間は4〜5時間が理想。昼食と夕食の間があくときに軽めのおやつで調整し、次の食事との間は2時間以上あけるのが目安とされています。

給食が12時半ごろ、夕ごはんが19時なら、間は6時間以上。ここにおやつを1回入れるとちょうどよくなります。

夕ごはんの時刻おやつの時刻ポイント
18時15時半〜16時帰ってすぐ。宿題の前に食べる
19時16時〜17時帰宅後〜宿題のあいだに
20時(練習のあと)練習の前(16時半〜17時)練習の燃料になる「おにぎりおやつ」に

知恵袋の「17時におやつで夕食に響く?」という相談なら、夕ごはんが19時以降なら2時間あきます。18時に夕ごはんの家は、おやつを帰ってすぐに動かすだけで、夕ごはんの時間におなかがすいてきます。

「おやつは帰ったらすぐ」。時刻を決めておくと、だらだら食べにもなりにくいですよ。

決めること2:量は「1日の1〜2割」

鹿児島市の資料では、おやつの量は次の食事に響かない量で、1日に必要なエネルギーの10〜20%、一般的には200kcal程度が目安です。

サッカーをする子は、たくさん動くぶん、1日に必要なエネルギーも多くなります。食事摂取基準2025年版の「身体活動レベルが高い」の値で計算すると、おやつの目安はこうなります。

年齢・性別1日のエネルギー(高い)おやつの目安(10〜20%)
10〜11歳 男子2,500kcal250〜500kcal
10〜11歳 女子2,350kcal235〜470kcal
12〜14歳 男子2,900kcal290〜580kcal
12〜14歳 女子2,700kcal270〜540kcal

(1日のエネルギー:堺市「あなたに必要な1日のエネルギー量の目安は?」日本人の食事摂取基準2025年版)

サッカーをする高学年の子なら、おやつで300〜500kcalくらい食べてもいいということです。おやつを「食べすぎ」と感じていた量が、実はちょうどいい量だったという家も多いはず。問題は量より、その中身がお菓子だけになっていることです。

決めること3:中身は「お菓子は200kcalまで、あとは食事のなかま」

農林水産省のページでは、お菓子やジュースは楽しみの部分として、1日200kcalまでを目安にしています。200kcalは、たとえばこのくらいです。

お菓子200kcalの目安
ポテトチップス約1/2袋
板チョコレート約1/2枚
アイスクリーム小1個
せんべい3〜4枚
ショートケーキ約1/2個
どら焼き1個

(出典:農林水産省「おやつの意味を知りましょう」)

お菓子でおなかがいっぱいになると、夕ごはんが入らなくなります。サッカーをする子は、お菓子の200kcalに、おにぎりや果物、乳製品をプラスして、おやつの目安量まで食べるのがおすすめです。

  • おにぎり
  • バナナ
  • 牛乳
  • ヨーグルト

おやつに向く食べ物のエネルギー

日本食品標準成分表で計算しました。

食べ物量エネルギー
おにぎり1個(100g)170kcal
食パン(6枚切り)1枚(60g)149kcal
焼きいも100g151kcal
バナナ1本(100g)93kcal
みかん1個(100g)49kcal
ゆで卵1個(50g)67kcal
牛乳コップ1杯(200g)122kcal
ヨーグルト(無糖)1カップ(100g)56kcal
プロセスチーズ1切れ(20g)63kcal
カステラ1切れ(50g)157kcal

農林水産省のページでは、果物の50kcalの目安として、もも1個・みかん1個・りんご半分・なし半分・ぶどう半房・かき1個があげられています。お菓子に果物を組み合わせると、満足感もぐっと上がります。

  • みかん
  • りんご
  • いちご
  • 焼きいも

組み合わせの例(高学年の子・約300〜400kcal)

組み合わせエネルギー
おにぎり1個+牛乳コップ1杯292kcal
せんべい3〜4枚(約200kcal)+みかん1個+牛乳コップ1杯約371kcal
焼きいも100g+ヨーグルト1カップ+バナナ1本300kcal
チーズトースト(食パン1枚+チーズ1切れ)+みかん1個261kcal
カステラ1切れ+牛乳コップ1杯279kcal

練習のない日の1日の流れ

練習のない平日の例です。給食から夕ごはんまでの間に、おやつを1回入れます。

時刻食べるものポイント
7時 朝ごはんごはん・卵・みそ汁・果物1日のスタート
12時半 給食給食をしっかり―
16時 帰宅してすぐお菓子をお皿に1回分(約200kcalまで)+みかん1個+牛乳コップ1杯夕ごはんまで3時間あける
16時半〜18時宿題・外遊び・リフティングおやつはここでおしまい
19時 夕ごはんごはん・主菜・副菜・汁物おなかがすいた状態で食卓へ

ポイントは、おやつを食べる時刻をいつも同じにすること。鹿児島市の資料でも、子どもは時間を決めて食事のリズムをつくることが大切とされています。毎日同じ時刻に食べていると、夕ごはんの時刻には自然とおなかがすくようになります。

練習の日は「おにぎりおやつ」で燃料を入れる

夕方から練習がある日は、おやつが練習の燃料になります。農林水産省のページでも、塾や習い事で夕食が遅くなる日は、お菓子より、食事の代わりにもなるおにぎりや野菜スープで栄養をとるようすすめています。

時刻食べるもの
16時半 帰宅おにぎり1〜2個(170〜340kcal)+麦茶
17時半〜19時半 練習水筒の水・お茶・スポーツドリンク
19時半 練習のあとバナナ1本・牛乳など(練習のあと、すぐ食べたほうがいい?)
20時 夕ごはんごはん・主菜・副菜・汁物をしっかり

練習前の補食の選び方は練習前の補食:何時間前に、何を食べる?に、夜遅い練習の日の夕ごはんは夜遅い練習の日の夕食にまとめています。

練習の前のおにぎりは、立派な「ごはん1回分」。夕ごはんの前の燃料補給です!

家でできる3つの段取り

1. おやつは「お皿に出して」食べる

袋のまま食べると、どれだけ食べたかわかりません。お菓子はお皿に出して、果物や牛乳と一緒にテーブルへ。量が目に見えると、子どもも自分で「今日はここまで」がわかるようになります。

2. 冷蔵庫の手前に「おにぎりおやつ」を置く

帰ってすぐ手に取れる場所に、おにぎり・ゆで卵・チーズ・ヨーグルト・みかんを並べておきます。おなかがすいた子が最初に見つけるのが、食事のなかまの食べ物になります。

3. お菓子は「買ったら全部出す」をやめる

まとめ買いしたお菓子は、子どもの手の届かない棚へ。その日のぶんだけ出すと、知恵袋の相談のように「まとめ買いがすぐなくなる」こともなくなります。

  • ゆで卵
  • チーズ
  • 食パン
  • カステラ

それでも夕ごはんが入らない日は

おやつの時刻と量を整えても、夕ごはんが入らない日はあります。そんな日は、夕ごはんの順番を変えます。

  • まずごはん(主食)と主菜から食べる。ごはん茶碗1杯(150g)で234kcal
  • 汁物は具だくさんにして、豆腐や卵を入れる(木綿豆腐100gでたんぱく質7.0g)
  • 食べきれなかったぶんは、翌朝の朝ごはんにまわす

食が細い子の食べる量を増やすコツは食が細い子の食べる量を増やすコツで紹介しています。

よくある質問

Q. おやつにお菓子をあげてもいいの?

いいんです。農林水産省のページでも、お菓子は生活の楽しみの部分とされています。1日200kcalを目安に、果物や牛乳と組み合わせて楽しみましょう。

Q. 帰ってきたら「おなかすいた!」と、すごい勢いで食べます

サッカーをする子なら、おやつで300〜500kcalは目安の範囲です。勢いよく食べるときこそ、おにぎりやパンなど食事のなかまを先に出しましょう。

Q. 夕ごはんのあとにお菓子を食べたがります

夕ごはんをしっかり食べたあとのデザートなら大丈夫。果物やヨーグルトを添えると、ビタミンやカルシウムもとれます。寝る前は歯みがきも忘れずに。歯とおやつの話は補食・スポーツドリンクとむし歯にまとめています。

Q. ジュースもおやつに入る?

入ります。農林水産省のページの200kcalの目安は、お菓子とジュースを合わせた量です。おやつの飲み物は、牛乳や麦茶がおすすめです。

Q. 休みの日は、おやつが2回になります

朝ごはんと昼ごはん、昼ごはんと夕ごはんの間があく日は、2回でも大丈夫。どちらも次の食事まで2時間以上あけましょう。

子どもへの声かけ

  • 「おやつは帰ったらすぐ。食べたら宿題ね」
  • 「お菓子はお皿に出して、みかんと牛乳も一緒にどうぞ」
  • 「今日は練習の日だから、おやつはおにぎりで燃料満タンにしよう」
  • 「夕ごはん、おなかすいてるね! おやつの時間を早くしたからだね」
  • 「お菓子は、夕ごはんのあとの楽しみにとっておこう」

時刻・量・中身を決めれば、おやつも夕ごはんも、どちらもしっかり。おなかいっぱいで、明日の練習も楽しみましょう!

まとめ

  • おやつは子どもにとって「第4の食事」。お菓子だけでなく、果物・乳製品・穀類・いも類・豆類から選ぶ
  • 時刻は、夕ごはんの2時間以上前。食事と食事の間は4〜5時間が理想
  • 量は1日のエネルギーの10〜20%。サッカーをする高学年なら250〜500kcalくらい
  • お菓子とジュースは1日200kcalを目安に。足りないぶんはおにぎりや果物、牛乳で
  • 練習の日は、おやつを「おにぎりおやつ」にして燃料を入れる
  • お菓子はお皿に出す。冷蔵庫の手前に、すぐ食べられる食事のなかまを置く

おやつにも使えるおにぎりや軽食はレシピ一覧から探せます。

出典:厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」、文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」(出典の一覧は「出典」のページを参照)

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