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まずは基本・約9分

果物は1日どれくらい? サッカーする子の「2つ分」の選び方と、100%ジュースを補食にするときの組み合わせ

「補食にオレンジジュースを持たせたら、コーチに『飲むな』と言われたみたい……」「果物は毎日どれくらい食べさせればいいの?」。果物って、身近なのに意外と迷いますよね。

知恵袋には、サッカーをする子の親からこんな質問が寄せられています。

  • 1日練習の日の補食に100%オレンジジュースを入れたら、子どもが「コーチに飲むなと言われた」と帰ってきた。補食には向かないの?
  • 初めての試合のお弁当に、暑いから果物を入れた。ほかに何を詰めればいい?
  • 10歳の息子は偏食で、食べられる果物はみかん・バナナ・ぶどう・りんごくらい

ジュースの質問についた回答には、「オレンジジュースは補食に向いている。果物の糖分は吸収が早い」というものと、「コーチは『ジュースはおやつ扱い』という意味で言ったのかも」というものがありました。どちらも一理あります。

この記事では、果物を1日どれくらい食べるといいか、どの果物で何がとれるかを数字で並べ、100%ジュースを補食で上手に使う組み合わせまで紹介します。

果物は1日「2つ分」=約200g

食事バランスガイドでは、果物の1つ(SV)は、主材料の重さで約100gです。1日の目安は2つ(SV)。果物の目標摂取量は1日200gとされているので、2つ分がちょうどの量です(健康長寿ネット)。この「2つ」は1日に1,800〜2,600kcal食べる人の目安で、よく動く小学校高学年のサッカー選手(1日2,350〜2,500kcal、食事摂取基準2025)はこの範囲に入ります。

果物は、ビタミンC・ビタミンAなどのビタミン、カリウムなどのミネラル、食物繊維のとれる食べ物です(健康長寿ネット)。サッカーの子にとっては、さらに走る燃料の炭水化物もとれるのがうれしいところです。

「果物100g」で1つ分。朝に1つ、夕ごはんか補食に1つ。これで1日の2つ分がそろいます!

果物ごとの中身をくらべる

よく食べる果物を、食べる部分100g(1つ分)でくらべました。

果物(食べる部分100g)エネルギー炭水化物食物繊維カリウムビタミンC
バナナ93kcal21.1g1.1g360mg16mg
ぶどう58kcal14.8g0.5g130mg2mg
りんご53kcal13.0g1.4g120mg4mg
パインアップル54kcal11.9g1.2g150mg35mg
みかん49kcal11.3g1.0g150mg32mg
オレンジ(ネーブル)48kcal10.3g1.0g180mg60mg
キウイフルーツ51kcal9.1g2.6g300mg71mg
もも38kcal8.4g1.3g180mg8mg
いちご31kcal6.6g1.4g170mg62mg

(日本食品標準成分表。炭水化物は利用可能炭水化物)

表を見ると、果物には得意分野があります。

  • 燃料(炭水化物)が多い:バナナ・ぶどう・りんご
  • ビタミンCが多い:キウイフルーツ・いちご・オレンジ
  • カリウムが多い:バナナ・キウイフルーツ
  • 食物繊維が多い:キウイフルーツ
  • バナナ
  • みかん
  • キウイフルーツ
  • いちご
  • りんご
  • ぶどう

2つ分の組み合わせ例

得意分野のちがう果物を1つずつ組み合わせると、1日の2つ分で中身がそろいます。

組み合わせ(各100g)炭水化物ビタミンC食物繊維カリウム
バナナ+みかん32.4g48mg2.1g510mg
バナナ+キウイフルーツ30.2g87mg3.7g660mg
りんご+いちご19.6g66mg2.8g290mg
キウイフルーツ+いちご15.7g133mg4.0g470mg
ぶどう+オレンジ25.1g62mg1.5g310mg

(日本食品標準成分表で計算)

練習の多い日は「バナナ+みかん」「バナナ+キウイ」のように、燃料の多い果物を1つ入れるのがおすすめです。休みの日や朝ごはんには、「キウイ+いちご」でビタミンCをたっぷり。

「黄色(バナナ)+オレンジ色(みかん)」「緑(キウイ)+赤(いちご)」。色でえらぶと、自然に得意分野がちがう組み合わせになります!

1日のどこで食べる?

果物の2つ分は、1回でまとめて食べなくて大丈夫です。生活の流れに合わせて分けると続けやすくなります。

時間果物ねらい
朝ごはんキウイフルーツ100g・みかん100gなどビタミンCと、すっきりした目覚め
練習前・練習後の補食バナナ1本(100g)走る燃料の炭水化物21.1g
夕ごはんのデザートいちご・りんご・ももなどビタミンC、食後の楽しみ

朝ごはんにヨーグルトがある家なら、ヨーグルトにバナナやキウイを入れるだけで果物の1つ分がとれます。

100%ジュースは補食になる?

果汁100%のジュースは、コップ1杯(250ml)で果物1つ(SV)になります(健康長寿ネット)。ただし、加工のときに食物繊維やビタミンが減るので、生の果物の代わりにはならず、生の果物がすすめられています(健康長寿ネット)。

成分表でくらべると、ちがいがよくわかります。

くらべるもの炭水化物ビタミンC食物繊維
オレンジストレートジュース 200ml約20.4g約45mg約0.6g
みかんストレートジュース 200ml約22.5g約60mg0g
ネーブルオレンジ 生 200g20.6g120mg2.0g

(日本食品標準成分表で計算。ジュースは100ml=103gで換算)

ジュースには、飲んですぐ入る炭水化物という強みがあります。食べる時間が短い試合の合間や、練習後に固いものがのどを通らないときには、とても便利です。

一方で、コーチの「飲むな」にも理由が考えられます。ジュースは甘い飲み物なので、チームによっては「おやつ」と同じ扱いにしています。補食のルールはチームごとにちがうので、まずはチームの決まりに合わせましょう。

ジュースを補食で使うときの組み合わせ

ジュースを持たせるなら、ジュース1本で終わらせず、食べるものと組み合わせるのがポイントです。

組み合わせ炭水化物
オレンジジュース200ml+バナナ1本約41.5g
オレンジジュース200ml+ごはん100g(小さいおにぎり1個)約56.5g
みかんジュース200ml+ヨーグルト100g約27.1g

(日本食品標準成分表で計算)

練習後なら、ジュース+牛乳やヨーグルトのように、たんぱく質の食べ物も一緒にすると、体づくりの材料もとれます。

ジュースは「飲む燃料」。おにぎりやバナナと組み合わせて、補食をパワーアップ!

  • オレンジジュース
  • みかんジュース
  • ヨーグルト
  • 牛乳
  • ごはん

試合の日・暑い日の果物

試合の日は、お弁当や補食に果物を入れると、汗をかいたあとでも口に入りやすくなります。持って行きやすい果物と、そのよさをまとめました。

  • バナナ:皮のまま持てて、100gで炭水化物21.1g・カリウム360mg。試合と試合の合間の燃料に
  • ぶどう:1粒ずつつまめて、100gで炭水化物14.8g。ハーフタイムにも食べやすい
  • みかん・オレンジ:手でむけて、さっぱり。オレンジ(ネーブル)は100gでビタミンC60mg
  • 冷凍したぶどう・パインアップル:保冷剤がわりにお弁当の横へ。お昼にはちょうどよく解けて、ひんやり食べられる

切った果物は、ふたつきの容器に入れて保冷バッグで運びます。お弁当の詰め方は大会の日のお弁当も参考にしてください。

偏食の子は「食べられる果物」で2つ分を作る

知恵袋の質問にあったように、食べられる果物がみかん・バナナ・ぶどう・りんごだけ、という子もいます。それでも大丈夫です。この4つで、2つ分の組み合わせはしっかり作れます。

  • バナナ+みかん:炭水化物32.4g・ビタミンC48mg・カリウム510mg
  • りんご+みかん:炭水化物24.3g・ビタミンC36mg
  • ぶどう+バナナ:炭水化物35.9g。練習の多い日の補食に

ビタミンCを増やしたいときは、みかんの季節にみかんを2つ分にしてもOK。みかん200gでビタミンCは64mgになります。

新しい果物に挑戦するなら、好きな果物と一緒に少しだけ盛ると手がのびやすくなります。ヨーグルトに、バナナと一緒にキウイを2〜3切れ入れる、などです。

果物を毎日続ける家庭の段取り

  • 皮をむかずに食べられるものを常備:バナナ・みかん・ぶどうは、子どもが自分で手に取れる
  • 切って冷蔵庫に:キウイやりんごは、朝のうちに切ってふたつき容器へ。帰宅後の補食にすぐ出せる
  • 冷凍フルーツ:バナナを輪切りにして冷凍すると、夏の練習後のおやつに。ぶどうも冷凍すると、ひんやり食べられる
  • 補食バッグにバナナ1本:つぶれにくいケースに入れておくと、練習前後の燃料にいつでも使える

果物は「すぐ食べられる形」で置いておくのがコツ。冷蔵庫を開けたら切ったキウイ、が続ける近道です!

よくある質問

Q. 果物は食べすぎても大丈夫?

1日の目安は2つ分(約200g)です(健康長寿ネット)。よく食べる子は、果物だけでおなかを満たすより、ごはんやおかずもしっかり食べたうえで、果物を楽しむのがおすすめです。

Q. 果物の缶詰でもいい?

シロップ漬けの缶詰は、甘いおやつに近いものとして考え、ふだんの2つ分は生の果物を中心にするのがおすすめです。

Q. 100%ジュースを毎日飲んでもいい?

コップ1杯(250ml)で果物1つ分になります(健康長寿ネット)。ただ、食物繊維やビタミンが減るので、毎日の果物は生のものを中心にして、ジュースは補食や暑い日の飲み物として使い分けましょう。

Q. バナナは練習の何分前に食べるといい?

練習前の補食の時間の目安は、練習前の補食の記事で紹介しています。

Q. ジュースや果物のあとは、歯みがきが必要?

甘い飲み物と歯のことは、補食・スポーツドリンクとむし歯にまとめています。

Q. 果物で便通はよくなる?

果物には食物繊維があります。キウイフルーツは100gで2.6gと多めです。便秘の食事はサッカーする子どもの便秘で紹介しています。

Q. 夕ごはん前に果物を食べて、夕ごはんが入らなくなります

夕ごはん前の食べ方は、おやつで夕ごはんが入らない子の記事を参考にしてください。果物は夕ごはんのデザートに回すのも手です。

子どもへの声かけ

  • 「きょうの果物、黄色と緑、どっちにする?」
  • 「バナナは走る燃料。練習の前に1本食べていこう」
  • 「キウイ100gで、ビタミンCが71mgもとれるよ」
  • 「ジュースだけじゃなくて、おにぎりも一緒に食べようね」
  • 「みかん、自分でむいて食べてみる?」
  • 「きょうは果物2つ分、食べられたね!」

果物は、甘くておいしい「元気のもと」。毎日2つ分で、きょうも走ろう!

まとめ

  • 果物の1つ(SV)は約100g。1日の目安は2つ(SV)、目標は1日200g(健康長寿ネット)
  • 燃料ならバナナ・ぶどう・りんご、ビタミンCならキウイ・いちご・オレンジ。得意分野のちがう2つを組み合わせる
  • バナナ+キウイの2つ分で、炭水化物30.2g・ビタミンC87mg・食物繊維3.7g
  • 100%ジュースはコップ1杯(250ml)で1つ分。食物繊維・ビタミンが減るので、毎日の果物は生のものを中心に
  • 補食にジュースを使うなら、バナナやおにぎりと組み合わせる。チームの補食のルールにも合わせる

補食やおやつに使えるレシピはレシピ一覧から探せます。

出典

  • 長寿科学振興財団 健康長寿ネット「果物の栄養と1日の摂取目安量」https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/shokuhin-seibun/fruit.html
  • 文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」

出典:文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」(出典の一覧は「出典」のページを参照)

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