サッカー少年・少女の朝ごはん:ふだんの日・朝練の日・試合の日

ふだんの日・朝練の日・試合の日、それぞれの朝ごはんの形と、忙しい朝の工夫を紹介します。
朝ごはんは、1日のうちで最初の「燃料」です。日本サッカー協会(JFA)の栄養ガイドラインは、食事を抜かないことを基本の食習慣の1つにしています。朝練や朝の試合がある日ほど、朝ごはんが大切になります。
ふだんの日:5つをそろえる
ふだんの朝も、主食・主菜・副菜・牛乳・乳製品・果物の5つをそろえるのが基本です。忙しい朝は、1品で2つ以上をとれるものを組み合わせると楽になります。
| 組み合わせの例 | そろうもの |
|---|---|
| ごはん+納豆+具だくさんのみそ汁+牛乳+バナナ | 5つすべて |
| トースト+ゆで卵+野菜スープ+ヨーグルト+みかん | 5つすべて |
| 卵かけごはん+ミニトマト+飲むヨーグルト | 主食・主菜・副菜・乳製品 |
ごはん
納豆
牛乳
バナナ
3つめの例のように果物が入らない日は、昼の給食や夜ごはん、補食で果物を足せばかまいません。1食で完ぺきにそろわなくても、1日の中で取り戻す考え方でいきましょう(このサイトの考え)。
忙しい朝の工夫
- みそ汁は前の晩に作っておく:野菜をたっぷり入れておけば、朝は温めるだけで副菜になります。
- おにぎりを冷凍しておく:朝はレンジで温めるだけ。具に鮭やツナを入れると主菜の代わりにもなります。
- 「置いておくだけ」の果物:バナナやみかんは、テーブルに出しておくだけで手が伸びやすくなります。
- 飲むヨーグルトや牛乳は、コップに注いでおく:目の前にあると飲みやすくなります。

朝は食欲がない子も多いもの。最初は「一口ずつ」「飲み物から」で大丈夫。少しずつ食べられる量を増やしましょう。
朝練がある日:食べる時間がないとき
JFAのガイドラインは、練習の2〜3時間前に食事をとることと、練習前に空腹のときは補食をとることをすすめています。
朝練の前に2時間あけるのは難しいことが多いので、次のように分けるのが現実的です。
- 起きたらすぐ、消化のよいもの(おにぎり・バナナ・カステラなど)と水分
- 朝練のあとに、残りの朝ごはん(おかず・牛乳・果物)
日本食品標準成分表で計算すると、バナナ1本(可食部100g)の炭水化物は約23g、カステラ1切れ(50g)では約31gです。起きてすぐでも口に入れやすいものを選びましょう。
朝練の日の例
- 6時:起きてバナナ1本と水やお茶
- 6時半〜7時半:朝練
- 8時:学校へ持っていくおにぎりと牛乳、またはパックの飲むヨーグルト
試合の日:キックオフから逆算する
サッカーの専門家グループ(UEFA)の声明は、キックオフの3〜4時間前に炭水化物の多い食事をとることをすすめています。量の目安は体重1kgあたり1〜3gです(サッカーのトップ選手の目安)。体重40kgなら、炭水化物40〜120gにあたります(ごはん茶碗1杯150gで約56g。日本食品標準成分表で計算)。
10時キックオフの日の例
- 6時半ごろ:ごはん(またはうどん)・卵焼き・みそ汁・バナナ・牛乳などの朝ごはん
- 8時半〜9時ごろ:おなかがすいていたら、おにぎりやバナナを少し
- こまめな水分:試合前も、のどがかわく前に少しずつ
試合の朝に気をつけたいこと:
- 刺身や生卵などの生もの、生焼けの肉は試合のあとに
- ふだん食べ慣れたものを選ぶ
- 揚げ物など脂の多いものは試合のあとのお楽しみにして、ごはん・パン・うどん・バナナなど消化のよいものを中心に
よくある失敗と直し方
- パンだけ・ジュースだけで出かける:主食だけでなく、卵やチーズ、牛乳を1つ足すだけで変わります。
- 試合の日だけ特別なものを食べさせる:慣れないものはおなかの不調のもとになることも。試合の朝こそ、いつものメニューで。
- 寝坊して何も食べずに出発:前の晩に、持って出られるおにぎりやバナナを用意しておくと安心です。
おにぎり
飲むヨーグルト
みかん

朝は時間がないので、「主食+乳製品+果物」の3つがそろえば合格です。
子どもへの声かけ
- 「まずはバナナだけでも食べていこう」
- 「朝ごはんを食べると、前半から走れるよ」
- 「今日は試合だから、いつものごはんでいこうね」

完ぺきな朝ごはんより、毎朝続くことが大事です。「抜かない」から始めましょう!
キックオフの時刻を入れると、朝ごはん・補食・水分の時刻が出る試合の日の準備も使ってみてください。朝ごはん向きのメニューはレシピや1週間の献立でも探せます。
出典:日本サッカー協会「JFA栄養ガイドライン」、UEFA専門家グループの声明(Collins ほか)、米国栄養士会・カナダ栄養士会・米国スポーツ医学会の共同声明(Thomas ほか)、文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」
出典:米国栄養士会・カナダ栄養士会・米国スポーツ医学会「Nutrition and Athletic Performance」(2016)、UEFA エリートサッカーの栄養に関する専門家声明(2021)、日本サッカー協会「JFA栄養ガイドライン」、文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」(出典の一覧は「出典」のページを参照)
