一日練習の日のお弁当と補食:お弁当箱は何ml? おにぎりは何個? 朝から夕方までの食べ方

「土曜日は朝9時から夕方まで一日練習。お弁当箱はどのくらいの大きさにすればいい? おにぎりは何個持たせたらいいの?」
週末の一日練習。朝からお昼をはさんで夕方まで、グラウンドで走りっぱなしの日です。保護者の悩みは「お弁当の量」と「お昼以外に何を持たせるか」。子育てサイトでも「お弁当箱は何mlがいい?」「おにぎりは何個?」という話題がよく取り上げられています。
答えは、お弁当箱の容量(ml)を、1食のエネルギー(kcal)の目安にすること。そして、お弁当に加えて、午前と午後に補食を1回ずつ持たせることです。この記事では、学年別のお弁当箱の大きさ、中身の詰め方、補食の持たせ方を、一日の流れにそって紹介します。
お弁当箱の容量=1食のエネルギー
自治体の食育でも紹介されている「3・1・2弁当箱法」では、お弁当箱の容量(ml)が、そのまま1食のエネルギー(kcal)の目安になります。600mlのお弁当箱なら約600kcal、800mlなら約800kcal。ふたを重ねてもつぶれない高さまで、すき間なく詰めたときの目安です(三条市の食育だより)。
三条市の資料には、ふだんの生活(身体活動レベルが「低い」)の人の、1食のエネルギーの目安が載っています。
| 年齢 | 男子 | 女子 |
|---|---|---|
| 10〜11歳 | 650kcal | 620kcal |
| 12〜14歳 | 770kcal | 720kcal |
(出典:三条市 食育だより。日本人の食事摂取基準2020年版、身体活動レベルⅠ)
同じ資料には「運動を頑張っている人は、少し大きめのお弁当箱を」とも書かれています。サッカーをしている子は、まさにここです。

お弁当箱の底に書いてある「ml」を見てみてください。それが、だいたいの「kcal」です!
サッカーする子のお弁当箱は、ひとまわり大きく
では、サッカーをする子はどのくらいにすればいいのでしょう。日本人の食事摂取基準(2025年版)の、身体活動レベル「高い」の1日のエネルギーを、3食で分けてみます。
| 年齢 | 1日のエネルギー(高い) | 3で割ると | お弁当箱の目安 |
|---|---|---|---|
| 10〜11歳 男子 | 2,500kcal | 約830kcal | 800〜850ml |
| 10〜11歳 女子 | 2,350kcal | 約780kcal | 750〜800ml |
| 12〜14歳 男子 | 2,900kcal | 約970kcal | 900ml〜1L |
| 12〜14歳 女子 | 2,700kcal | 900kcal | 900ml |
(1日のエネルギーは日本人の食事摂取基準2025年版、堺市のページに掲載。お弁当箱の目安は、このサイトで3で割って出したもの)
ふだんの生活の目安(10〜11歳男子650kcal)とくらべると、サッカーする小学校高学年の男の子は、お弁当箱が150〜200mlほど大きくなります。小学生用の600mlのお弁当箱を使っているなら、おにぎりを別に1〜2個足すか、ひとまわり大きなお弁当箱にするのがおすすめです。
詰め方は「主食3:主菜1:副菜2」
お弁当箱の表面を6つに分けて、ごはん(主食)を3、肉・魚・卵のおかず(主菜)を1、野菜のおかず(副菜)を2の割合で詰めます。つまり、お弁当箱の半分はごはん。一日練習の日の燃料はごはんからとるので、この割合がぴったりです。
詰める順番は、①ごはん、②主菜、③副菜。形のあるものから先に入れて、すき間なく詰めると、お弁当箱の容量に見合ったエネルギーがとれます(三条市の食育だより)。
小学校高学年の一日練習弁当の例
800mlのお弁当箱に、おにぎりを入れた例です。
| 料理 | 量 | エネルギー | たんぱく質 |
|---|---|---|---|
| おにぎり | 3個(300g) | 510kcal | 8.1g |
| 鶏むね肉の照り焼き | 60g | 63kcal | 14.0g |
| 卵焼き | 卵1個(50g) | 71kcal | 6.1g |
| ゆでブロッコリー | 50g | 15kcal | 1.9g |
| ミニトマト | 30g | 6kcal | 0.2g |
| 合計 | 665kcal | 30.3g |
(日本食品標準成分表で計算。油・砂糖・しょうゆなどの調味料は含みません。調味料と油の分を足すと、お弁当箱の目安に近づきます)
おにぎり3個で、炭水化物は118.2g。午後の練習を走りきる燃料になります。鶏の照り焼きは鮭の塩焼き(しろさけ60gで74kcal・たんぱく質13.4g)に変えてもおいしく食べられます。
おにぎり
鶏むね肉
卵
ブロッコリー
おにぎりは小さめを数多く
お昼休みが短い日や、午後の練習が早く始まる日は、大きなおにぎり1個より、小さめ(50g・85kcal)を数個にしておくと、食べられる分だけ食べて、残りは午後の休憩に回せます。具は鮭・おかか・梅干しなど、食べ慣れたものにしましょう。
学年別:お弁当箱とおにぎりの組み合わせ
手持ちのお弁当箱に、おにぎりを足して目安に近づける組み合わせです。おにぎりは1個100gで170kcalとして数えています。
| 学年・年齢 | 目安 | 組み合わせの例 |
|---|---|---|
| 小学校高学年 女子(10〜11歳) | 750〜800ml | 600mlのお弁当箱+おにぎり1個 |
| 小学校高学年 男子(10〜11歳) | 800〜850ml | 600mlのお弁当箱+おにぎり1〜2個、または800mlのお弁当箱 |
| 中学生 女子(12〜14歳) | 900ml | 800mlのお弁当箱+小さめおにぎり1〜2個 |
| 中学生 男子(12〜14歳) | 900ml〜1L | 800mlのお弁当箱+おにぎり1個、または1Lのお弁当箱 |
(目安は日本人の食事摂取基準2025年版の身体活動レベル「高い」を3で割ったもの。組み合わせはこのサイトの例です)
おにぎりを別に持たせると、お昼に食べきれなかった分をそのまま午後の補食に回せるので、一日練習の日にはとても便利です。
おかずの入れかえ例
同じおかずが続くと、子どもも飽きてしまいます。主菜は1マス分、次のような入れかえがおすすめです。
- 鶏むね肉の照り焼き → 鮭の塩焼き:しろさけ60gで74kcal・たんぱく質13.4g
- 卵焼き → ゆで卵:卵1個(50g)で71kcal・たんぱく質6.1g。殻をむいて半分に切れば、すき間にぴったり
- ブロッコリー → ミニトマト・ゆでたにんじん:色がきれいになって、食欲もわきます
前の晩のおかずを少し取り分けておくと、朝のお弁当づくりがぐっと楽になります。
お弁当のほかに、補食を2回
朝9時から夕方まで練習するなら、朝ごはんからお昼、お昼から夕食までの間がとても長くなります。そこで、午前の休憩と午後の休憩に1回ずつ補食を持たせます。
| 補食 | 量 | エネルギー | 炭水化物 |
|---|---|---|---|
| おにぎり | 1個(100g) | 170kcal | 39.4g |
| バナナ | 1本(100g) | 93kcal | 22.5g |
| 食パン(6枚切り) | 1枚(60g) | 149kcal | 27.8g |
| みかん | 1個分(100g) | 49kcal | 11.5g |
(日本食品標準成分表で計算)
おにぎりとバナナは、補食の定番。休憩時間にすぐ食べられて、手もあまり汚れません。食パンはジャムやはちみつをぬってラップに包めば、さっと食べられるサンドイッチになります。
バナナ
食パン
みかん
おにぎり

休憩でバナナをひと口。お昼にお弁当をしっかり。午後の休憩でおにぎり。これで夕方まで走れます!
一日練習の日の流れ
朝9時〜夕方4時ごろまでの一日練習の日の例です。
| 時間 | 食べるもの | ポイント |
|---|---|---|
| 朝7時 | ごはん・卵・みそ汁・牛乳 | 朝からごはんをしっかり |
| 10時半ごろ(午前の休憩) | バナナ1本 | 水筒の飲み物と一緒に |
| 12時(お昼) | お弁当(800ml) | ごはんから食べ始める |
| 14時半ごろ(午後の休憩) | 小さめおにぎり1〜2個 | お弁当の残りでもOK |
| 練習のあと | おにぎり・牛乳・ヨーグルト | 帰りの車や家に着いてすぐ |
| 夕食 | ごはん・主菜・汁物・野菜 | いつもどおり、しっかり |
(このサイトのまとめです)
練習のあとは、おにぎり1個と牛乳コップ1杯(200g)で292kcal、たんぱく質9.3g。夕食までのつなぎにぴったりです。練習後の食べ方は練習のあと、すぐ食べたほうがいい?、練習前の補食の選び方は練習前の補食で詳しく紹介しています。
牛乳
ヨーグルト
ごはん
鮭
持たせ方のコツ
- 補食は別の袋に:お弁当箱とは別に、「午前用」「午後用」と分けて入れておくと、子どもが迷わず食べられます
- 名前と中身をわかりやすく:袋にマジックで「10時」「2時」と書いておくのも◎
- 飲み物は多めに:一日練習の日は、ふだんより水筒を大きめに。暑い日の水分のとり方は暑い日の水分と塩分へ
- 夏は保冷剤と保冷バッグを:夏のお弁当の傷みにくい詰め方は夏のサッカー弁当で紹介しています
よくある質問
Q. お弁当を残してくる
お昼休みが短くて、食べきれないことがよくあります。おにぎりを小さめにして、残りを午後の休憩で食べてもいいことにしましょう。「お弁当の残りは、2時の補食にしていいよ」と伝えておくと、子どもも安心です。
Q. 大きなお弁当箱がない
今のお弁当箱はそのままで、おにぎりを1〜2個、別に持たせれば大丈夫です。おにぎり1個(100g)で170kcal。600mlのお弁当箱におにぎり1個を足すと、800mlのお弁当箱に近い量になります。
Q. 中学生になって、お弁当が足りないと言う
12〜14歳男子の目安は1食約970kcal。1Lのお弁当箱か、800mlのお弁当箱におにぎり1個を足すくらいがちょうどいい量です。中学生の食事は中学生サッカー選手の食事と献立でも紹介しています。
Q. 朝が早くて、お弁当を作る時間がない
前の晩に、ごはんを多めに炊いて、おかずを取り分けておきましょう。朝はおにぎりをにぎって、おかずを詰めるだけ。卵焼きのかわりにゆで卵、照り焼きのかわりに前の晩の焼き鮭でも十分です。忙しい日は、コンビニのおにぎりを足しても大丈夫。選び方はコンビニで買える補食で紹介しています。
Q. 午後になると疲れて食べなくなる
午後の休憩の補食は、ひと口で食べられる小さめおにぎりやバナナ、みかんにしておきましょう。冷たいみかんやバナナは、暑い日でも食べやすい補食です。
Q. 補食はお菓子でもいい?
一日練習の日の補食は、燃料になるごはんの仲間を先に。おにぎり・バナナ・パン・みかんなどがおすすめです。お菓子は、練習が終わったあとのお楽しみにしましょう。
Q. 試合の日のお弁当とちがう?
基本の考え方は同じです。試合の日は、試合と試合の間の時間に合わせて食べ方を変えます。大会の日のお弁当で詳しく紹介しています。
子どもへの声かけ
- 「10時の袋はバナナ、2時の袋はおにぎりだよ」
- 「お弁当は、ごはんから食べようね」
- 「食べきれなかった分は、午後の休憩で食べていいよ」
- 「全部食べてきたね! 一日よく走ったね」

お弁当箱の「ml」をチェックして、補食を2回。一日練習の日も、元気いっぱいに走りきりましょう!
まとめ
- お弁当箱の容量(ml)が、1食のエネルギー(kcal)の目安(3・1・2弁当箱法)
- サッカーする10〜11歳男子は1日2,500kcal(食事摂取基準2025年版、身体活動レベル「高い」)。お弁当箱は800〜850mlが目安
- 詰め方は、主食3:主菜1:副菜2。お弁当箱の半分はごはん
- おにぎりは小さめを数多く。食べきれない分は午後の休憩に
- お弁当のほかに、午前・午後に補食を1回ずつ(おにぎり・バナナ・パン・みかん)
- 練習のあとは、おにぎりと牛乳で夕食までつなぐ
お弁当に入れやすいおかずはレシピ一覧から探せます。
出典:厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」、文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」(出典の一覧は「出典」のページを参照)
