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家庭の段取り・約9分

食費がかさむサッカー家庭の買い物と献立:卵・豆腐・納豆・鶏むね・魚の缶詰でたんぱく質をしっかり、まとめ買いと冷凍のコツ

サッカーを始めてから、お米も肉もあっという間になくなる…。食費、どうやりくりしよう?

サッカーをする子がいる家では、食費がぐんと増えます。知恵袋には、12歳でサッカーを習う息子さんと2歳の娘さんがいるお母さんから、「息子はサッカーをしていて食べる量が多い。夫に食費が高すぎると言われる」という質問が出ていました。回答には、「子どもが食べ盛りの家は食費がかかって当たり前」「たんぱく質を安く抑える工夫を」「安い材料で作る日を作っては」という声が並んでいました。高校生の息子さんの部活で食べる量が増えた家庭や、高校生の男の子2人がいる家庭からも、同じような悩みが寄せられています。

食べる量はそのままに、買い方と献立の組み方で食費はやりくりできます。結論から言うと、ポイントは次の3つです。

  • 主菜は、卵・豆腐・納豆・鶏むね肉・魚の缶詰を「定番の5つ」にする
  • ごはんはしっかり炊いて、主食でエネルギーを確保する
  • 肉はまとめ買いして、薄く広げて急いで冷凍。2〜3週間で使い切る

たんぱく質は「定番の5つ」で回す

サッカーをする子の体づくりには、主菜のたんぱく質が欠かせません。主菜を高い肉や刺身にたよらなくても、毎日の買い物で手に入る定番の食材で、たんぱく質はしっかりとれます。日本食品標準成分表で計算しました。

食材(1回に使う量)エネルギーたんぱく質カルシウム
卵2個(100g)約142kcal約12.2g約46mg
木綿豆腐150g約110kcal約10.5g約140mg
納豆1パック(45g)約83kcal約7.4g約40mg
鶏むね肉(皮なし)100g約105kcal約23.3g約4mg
さばの水煮缶100g約174kcal約20.9g約260mg
いわしの水煮缶100g約168kcal約20.7g約320mg

(日本食品標準成分表の100gあたりの値から計算)

鶏むね肉は、100gでたんぱく質が約23.3g。表の中でいちばん多い食材です。さばやいわしの水煮缶は、骨までやわらかく煮てあるので、カルシウムもたっぷり。いわしの水煮缶100gで約320mgです。缶詰は買いおきができて、開けたらすぐに使えるのもうれしいところです。

  • 卵
  • 木綿豆腐
  • 納豆
  • 鶏むね
  • さば水煮缶
  • いわし水煮缶

鶏むね肉と魚の缶詰は、たんぱく質の頼れる2トップ! 卵・豆腐・納豆で脇を固めよう!

ひき肉・豚ももも、使い回しの名選手

食材(100g)エネルギーたんぱく質
鶏ひき肉約171kcal約17.5g
豚もも肉(脂身つき)約171kcal約20.5g
蒸し大豆 50g約93kcal約8.3g

(日本食品標準成分表の100gあたりの値から計算)

鶏ひき肉は、そぼろ・つくね・ハンバーグ・スープの具と、1パックでいろいろな料理に変身します。豆腐と合わせて豆腐ハンバーグにすれば、ボリュームもたっぷり。蒸し大豆は、ひき肉と一緒にそぼろやカレーに入れると、かさが増えてたんぱく質もアップします。

  • 鶏ひき肉
  • 豚もも
  • 蒸し大豆

ごはんをしっかり炊くのが、いちばんの味方

サッカーで走るためのエネルギーの中心は、ごはんなどの主食です。ごはん250gで約390kcal(日本食品標準成分表)。お米をまとめて炊いておけば、エネルギーはしっかり確保できます。家で1日に何合炊けばいいかは、お米は1日何合炊く?の記事で紹介しています。

おかずを何品も並べるより、ごはんと主菜をどんと出すほうが、食費も手間もおさえられて、子どもも満足します。たとえば、こんなひと皿です。

ひと皿メニュー材料(1人分)エネルギーたんぱく質
鶏むねの親子丼ごはん250g・鶏むね肉80g・卵2個(100g)約616kcal約37.0g
さば缶のそぼろ丼ごはん250g・さば水煮缶80g・卵1個(50g)約600kcal約29.0g
納豆たまごごはんごはん250g・納豆1パック・卵1個(50g)約544kcal約19.7g

(日本食品標準成分表の100gあたりの値から計算。味つけの分はふくみません)

さば缶のそぼろ丼は、さばの水煮缶をフライパンでほぐして炒り、いり卵と一緒にごはんにのせるだけ。缶の汁はだしがわりにみそ汁に入れると、うま味がぐんと増します。だしのうま味で、みその味もしっかり感じられます。

  • ごはん
  • さつまいも

補食には、ふかしたさつまいもも便利です。さつまいも100gで約126kcal(日本食品標準成分表)。まとめてふかしておけば、練習前のエネルギー補給にぴったりです。

スーパーの買い物かごに卵・豆腐・納豆・鶏むね肉・さば缶を入れて、サッカーの子と笑顔で買い物をするお母さん!
スーパーの買い物かごに卵・豆腐・納豆・鶏むね肉・さば缶を入れて、サッカーの子と笑顔で買い物をするお母さん!

まとめ買いした肉は、冷凍のコツをおさえる

鶏むね肉やひき肉は、大きなパックでまとめて買うと便利です。家に帰ったら、すぐに1回分ずつに分けて冷凍しましょう。農林水産省の「消費者の部屋」では、家庭で食品を冷凍するときのポイントがまとめられています。

農林水産省のポイント家でやること
なるべく速く凍らせる肉は1回分ずつ薄く平らにして、金属のトレイにのせて冷凍室へ
しっかり包むラップでぴったり包み、冷凍用の袋に入れて空気をぬく
衛生的に取り扱う手・包丁・まな板・容器を清潔にして小分けする
早めに使い切る2〜3週間以内に使い切る。袋に日付を書いておく

(農林水産省「消費者の部屋」ホームフリージングより)

同じページでは、家庭の冷凍室は通常−18℃程度で、食品を凍らせるには時間がかかると説明されています。だからこそ、薄く広げて、急いで凍らせるのがコツです。

冷凍に向かない食材もある

農林水産省のページでは、家庭での冷凍に向かない食品として、水分の多い生野菜や組織のやわらかい魚介類、生卵やゆで卵、牛乳や生クリーム、豆腐やこんにゃく、プリンやゼリーなどがあげられています。

冷凍する冷蔵で早めに使う
鶏むね肉・ひき肉・豚もも肉(1回分ずつ)卵・豆腐・牛乳
炊いたごはん(1食分ずつ)生野菜

卵・豆腐・牛乳は冷蔵で、その週のうちに使い切ります。肉は冷凍、卵と豆腐は冷蔵。この分け方を決めておくと、買ったものをむだにしません。食材をむだにしないことも、立派な食費の節約です。

1週間の買い物の組み立て方

「定番の5つ」を中心に、1週間の主菜を組むと、買い物がぐっと楽になります。

曜日夕ごはんの主菜使う食材
月鶏むねの親子丼鶏むね肉・卵
火豆腐ハンバーグ鶏ひき肉・木綿豆腐
水さば缶のそぼろ丼さば水煮缶・卵
木豚もものしょうが焼き豚もも肉
金鶏そぼろと大豆のカレー鶏ひき肉・蒸し大豆
土いわし缶と豆腐の煮ものいわし水煮缶・木綿豆腐
日鶏むねのから揚げ鶏むね肉

朝ごはんは、納豆・卵・牛乳をローテーションで。牛乳200mlで、たんぱく質約6.6g・カルシウム約220mg(日本食品標準成分表)。毎朝のコップ1杯が、骨づくりの心強い味方です。

  • 牛乳

知恵袋の回答にあったように、「安い材料で作る日」を週に何日か決めておくのもひとつの方法です。家族みんなで同じ献立にして、盛る量だけ変えれば、作る手間もまとまります。くわしくは家族で同じ献立、盛る量だけ変える記事へ。忙しい週の段取りは、忙しい週も回るサッカーごはんの記事で紹介しています。

高い食材じゃなくても、ごはんと定番の主菜で、子どもの体はぐんぐん育つよ!

週末にまとめて仕込む「下ごしらえセット」

平日の夕方は、練習の送り迎えで台所に立つ時間がかぎられます。買い物から帰った日曜日に、30分だけ下ごしらえをしておくと、平日の献立がぐっと回しやすくなります。

日曜日にしておくこと平日の使い方
鶏むね肉をそぎ切りにして、1回分ずつ冷凍凍ったまま、しょうが焼きや親子丼に
鶏ひき肉の半分をそぼろにして、1回分ずつ冷凍ごはんにのせて、そぼろ丼に
ごはんを多めに炊いて、1食分ずつ冷凍電子レンジで温めて、補食のおにぎりにも
さつまいもをふかして、冷蔵練習前の補食に
ゆで卵は作らず、生のまま冷蔵その日に使う分だけ調理する

ゆで卵は冷凍に向かない食品なので、作りおきするより、その日にゆでるほうが安心です。冷凍庫の中身を、子どもにも見えるように袋に日付と中身を書いておくと、「今日はそぼろ丼にしよう」と家族で献立を決めやすくなります。

子どもと一緒に買い物に行く

スーパーに一緒に行って、「たんぱく質がいちばん多いのはどれだと思う?」とクイズにすると、楽しみながら食材を選ぶ力がつきます。鶏むね肉とさば缶を手に取って、「これで試合に勝つ体をつくろう」と声をかければ、買い物もトレーニングの時間になります。

よくある質問

Q. 鶏むね肉ばかりだと、子どもがあきませんか?

A. 味つけと切り方を変えれば、毎回ちがう料理になります。そぎ切りにしてしょうが焼き、ひと口大にしてから揚げ、細かく切って親子丼。片栗粉をまぶしてから焼くと、しっとりやわらかく仕上がります。

Q. 魚は高いので、なかなか買えません。

A. さばやいわしの水煮缶がおすすめです。たんぱく質は100gで約21g、骨ごと食べられるのでカルシウムもたっぷりとれます。そぼろ丼、みそ汁の具、豆腐との煮ものと、使い道も広い食材です。

Q. 子どものおやつ代もかさみます。

A. おにぎりやふかしたさつまいも、バナナなど、補食をごはんやいもにすると、エネルギーがしっかりとれて満足感もあります。補食の考え方は補食ってなに?の記事へ。

Q. 豆腐は安いので、まとめ買いして冷凍してもいい?

A. 豆腐は、農林水産省のページで家庭の冷凍に向かない食品にあげられています。冷蔵で、買ったその週のうちに使い切りましょう。

Q. 食費をおさえるために、ごはんの量を決めたほうがいい?

A. ごはんはサッカーで走るためのエネルギーのもとです。食べたいだけ食べさせて大丈夫。ごはんと定番の主菜を軸にすれば、品数をしぼっても食卓はしっかり満たせます。

子どもへの声かけ

  • 「今日は鶏むねの親子丼だよ。たんぱく質たっぷり!」
  • 「さば缶、骨まで食べられるんだよ。骨が強くなるね」
  • 「ごはん、おかわりあるよ」
  • 「一緒にスーパーに行って、今週のおかずを選ぼうか」
  • 「冷凍庫の鶏肉、袋に日付を書くのを手伝ってくれる?」

買い物も献立も、チームプレー。家族みんなで、サッカーごはんを回していこう!

まとめ

  • 主菜は、卵・豆腐・納豆・鶏むね肉・魚の缶詰を「定番の5つ」にする。鶏むね肉100gでたんぱく質約23.3g
  • さば・いわしの水煮缶は、たんぱく質に加えてカルシウムもたっぷり(いわし水煮缶100gで約320mg)
  • ごはんをしっかり炊いて、主食でエネルギーを確保する。ごはん250gで約390kcal
  • 親子丼・そぼろ丼など、ごはんと主菜のひと皿で、食費も手間もまとまる
  • 肉は1回分ずつ薄く平らにして急いで冷凍、2〜3週間以内に使い切る
  • 卵・豆腐・牛乳は冷凍に向かないので、冷蔵でその週のうちに使い切る

出典

  • 農林水産省「消費者の部屋」ホームフリージング https://www.maff.go.jp/j/heya/sodan/1810/01.html
  • 文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」 鶏卵 全卵 生 12004・木綿豆腐 04032・糸引き納豆 04046・にわとり 若どり むね 皮なし 生 11220・さば 缶詰 水煮 10164・いわし 缶詰 水煮 10060・普通牛乳 13003・蒸し大豆 04081・にわとり ひき肉 生 11230・ぶた もも 脂身つき 生 11130・こめ 精白米 めし 01088・さつまいも 皮なし 生 02006

出典:文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」(出典の一覧は「出典」のページを参照)

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