小学生のリフティング、平均は何回? 10回・100回への道のり
@lifting: 「チームの友だちは100回できるのに、うちの子はまだ10回…」「小学生のリフティングって、平均は何回くらいなの?」。気になりますよね。
この記事では、小学生のリフティングの平均について、わかっていることをはっきりお伝えします。そのうえで、10回、そして100回へ近づくための練習のしかたを、サカメシ!のリフティング記録で使っている「サカメシ式」の方法で紹介します。
小学生のリフティングの平均は、公的なデータがない
先に結論です。小学生のリフティングの回数について、学年別の平均を示した信頼できる調査は見つかりませんでした。
日本サッカー協会や国の調査、学校の体育の研究などを探しましたが、学年ごとの平均回数を全国規模で調べたデータは公表されていません。
国の体力テスト(新体力テスト)も、小学生が行う種目は、握力・上体起こし・長座体前屈・反復横とび・20mシャトルラン・50m走・立ち幅とび・ソフトボール投げの8つです(スポーツ庁 新体力テスト実施要項)。リフティングは入っていません。
インターネットで見かける「小学〇年生の平均は〇回」という数字は、出どころがはっきりしないものがほとんどです。平均と比べて落ちこむ必要は、まったくありません。
そもそも、平均回数に意味はない
サカメシ!の考えははっきりしています。リフティングの平均回数に、意味はありません。
年長(5〜6歳)以降なら、毎日やれば、だれでもできるようになります。 できる子とできない子の差は、才能や運動神経ではなく、やるか、やらないかです。100回できる子は、それだけの日数、ボールにさわってきた子です。
だから、比べる相手はほかの子でも平均でもなく、「昨日の自分」。そして大事なのは、回数より毎日続けることです。

年長さん以降なら、やれば必ずできるようになる。できるかどうかより、今日やったかどうか。それだけです!
平均より「自己ベスト」が大事な理由
平均の数字がもしあったとしても、リフティングは自己ベストで見るほうが向いています。理由は3つあります。
1. 数え方がばらばら
リフティングは、「何回落とさずに続けたか」を数えます。でも
- 利き足だけか、両足を使うか
- 太ももや頭を使ってもいいか
- ワンバウンドをはさんでもいいか
によって、同じ子でも回数が大きく変わります。数え方がちがう回数を比べても、あまり意味がありません。
2. 始めた時期がちがう
サッカーを幼稚園のころから始めた子と、小学4年生から始めた子では、ボールにさわった時間がちがいます。学年で比べるより、練習を始めてからどれだけ伸びたかを見るほうが、その子のがんばりがわかります。
3. ある日、急に伸びる
リフティングは、しばらく同じ回数が続いて、ある日ぽんと伸びることがよくあります。毎日の記録を見ていると、「前は5回だったのが、今は20回」と、伸びがよくわかります。
サカメシ式:利き足インステップで100回をめざす
サカメシ!のリフティング記録では、次の決まりで練習と記録をします。
| 決まり | 内容 |
|---|---|
| 使う場所 | 利き足のインステップ(足の甲)だけ |
| 始め方 | リフティングキャッチから |
| しめ | 最後は高く上げて、手でキャッチ |
| 練習の時間 | 毎日「3〜10分×何回か」。1回で長くやるより、短く何回も |
| ボール | 空気はやわらかめ。ワンバウンドや小さいボールは使わない |
| 記録 | 練習1回ごとにスタンプ。最高の回数を記録する |
(サカメシ!リフティング記録の決まり)
なぜ「利き足インステップだけ」?
数え方を1つに決めると、昨日の自分と比べやすくなります。そして、インステップでまっすぐ上げる感覚は、ボールをける、止めるといったプレーの土台になります。
リフティングキャッチから始める
いきなり何回も続けようとしなくて大丈夫です。最初は
- 手でボールを落とす
- 利き足のインステップで1回ける
- 高く上がったボールを、手でキャッチ
これがリフティングキャッチです。1回できたら、2回けってキャッチ、3回けってキャッチ…と増やしていきます。最後を高く上げてキャッチで終わるので、毎回「できた!」で終われます。
@lifting: 高く上げても、自分の前に落ちてくるように。これができたら、もう回数は伸びはじめています!
10回、そして100回への段階
サカメシ式では、次の段階で目標を少しずつ上げていきます。
| 段階 | 目標の回数 | 練習のしかた(例) |
|---|---|---|
| 1 | 1回 | 1回けって、高く上げてキャッチ |
| 2 | 3回 | 3回けって、最後を高く上げてキャッチ |
| 3 | 5回 | 5回けって、最後を高く上げてキャッチ |
| 4 | 10回 | 10回けって、最後を高く上げてキャッチ |
| 5 | 20回 | 続けて、20回目を高く上げてキャッチ |
| 6 | 30回 | 30回目を高く上げてキャッチ |
| 7 | 50回 | 50回目を高く上げてキャッチ |
| 8 | 70回 | 70回目を高く上げてキャッチ |
| 9 | 100回 | 100回目は、高く上げてキャッチで締める |
(サカメシ!リフティング記録の段階)
目標の回数に、別の日に2回届いたら「クリア」です。1回だけたまたま届いたのではなく、2日届いたら本物。次の段階に進みます。
10回までのコツ
- ボールの真ん中を、足の甲でまっすぐ:ボールが前に飛ぶときは、つま先が上がっていることが多い
- ひざから下を小さく動かす:大きくけらない
- ボールをよく見る:足に当たる瞬間まで
100回までのコツ
- 高さをそろえる:ひざから腰くらいの高さで続ける
- 軸足で細かく位置を直す:ボールの下に入り続ける
- リズムをつくる:「トン、トン、トン」と同じ間隔で
毎日「N分×N回」で続ける
リフティングは、1日に長くやるより、短い時間を何回かのほうが続けやすく、上達もしやすくなります。
| 1回の時間 | 1日の回数 | 例 |
|---|---|---|
| 3分 | 3回 | 朝・学校から帰って・夕食のあと |
| 5分 | 2回 | 練習の前と、お風呂の前 |
| 10分 | 1〜2回 | 休みの日の午前と午後 |
(サカメシ式の練習の例。1回3〜10分)
練習を1回やったら、リフティング記録でスタンプを1個。1日に何回押してもOKです。失敗は数えません。スタンプが10個・30個・66個・100個とたまると、バッジがもらえます。
記録をつけると、伸びが見える
- 毎日の最高の回数を記録する
- グラフで、1週間前、1か月前と比べる
- 段階をクリアしたら、家族みんなでお祝い
「平均」ではなく「昨日の自分」と比べられるのが、記録のいいところです。
おにぎり
牛乳
練習の日のエネルギーも忘れずに
リフティングの練習も、立派な運動です。チームの練習に加えて自主練をする日は、補食のおにぎりや牛乳でエネルギーと材料を足しましょう。
そして、しっかり眠ることも上達の近道です。JFA栄養ガイドラインでは、育成年代の睡眠時間を9時間以上としています。よく食べて、よく眠って、また明日ボールにさわりましょう。
つまずきやすいポイントと直し方
| こんなとき | こう直す |
|---|---|
| ボールが前に飛んでいく | つま先を少し下げて、足の甲の平らなところに当てる |
| ボールが横に飛ぶ | 足首をかためて、ボールの真ん中に当てる |
| 2回目でいつも落とす | 1回目を低くけって、すぐ次の準備をする |
| 回数が伸びなくなった | 1つ前の段階のリフティングキャッチに戻って、ていねいに |
| 疲れてきてミスがふえる | その日はそこでおしまい。3分を何回かに分ける |
(このサイトのまとめです)
回数が伸びない時期は、だれにでもあります。そんなときは、目標を1つ前の段階に戻して、「できた!」をくり返すと、また伸びはじめます。
保護者ができる応援
- 回数を数えてあげる:声に出して数えると、子どもは集中しやすくなります
- 最高記録を一緒に喜ぶ:1回ふえただけでも、大きな成長です
- ほかの子と比べない:比べるのは、その子の昨日と今日
- スタンプを押すのを見守る:続けていること自体をほめる
保護者の「すごいね」の一言が、毎日の3分を続ける力になります。
リフティングはサッカーにどう役立つ?
リフティングは、ボールを思ったところに当てる練習です。足のどこに、どんな強さで当てればボールがどう動くかを、体で覚えていきます。
- ボールを止める:足に当たったボールの勢いを感じる
- ボールをける:インステップでボールの真ん中をとらえる
- ボールを見る:落ちてくるボールの位置を読む
もちろん、試合で大事なことはリフティングだけではありません。リフティングは、ボールにさわる時間を毎日つくるための、楽しい習慣のひとつです。
リフティングの記録をつけるときのコツ
- 毎日、同じ数え方で:利き足インステップだけで数える
- その日の最高だけ残す:失敗した回は数えない
- 日付と回数だけでいい:長く書かなくても、続けることが大事
- グラフで見る:1か月たつと、伸びがはっきりわかる
リフティング記録なら、最高の回数を入れるだけで、次の目標とグラフが自動で出ます。スタンプやバッジもたまるので、記録をつけること自体が楽しくなります。
よくある質問
Q. 小学1年生で1回もできません
最初は、だれでも1回からです。リフティングキャッチの「1回けってキャッチ」から始めましょう。1回ができたら、それが最初のクリアです。
Q. 両足でやったほうがうまくなりますか?
両足や太もも、頭を使うリフティングも楽しい練習です。サカメシ式では、記録を比べやすくするために、記録は利き足インステップだけで数えます。ほかのリフティングは、遊びとして自由に楽しんでください。
Q. 毎日やる時間がとれません
3分を1回だけでも十分です。スタンプが1個たまります。続けることがいちばん大事です。
Q. 何年生で100回できればいい?
決まりはありません。平均の数字がないことは上で書いたとおりです。100回は、その子の段階を1つずつクリアしていった先にあるゴールです。
Q. 家の中でも練習できますか?
できます。やわらかいボールと、リフティングキャッチを使えば、雨の日や夜でも練習できます。くわしくは家の中でできるリフティング練習を見てください。
Q. 練習しているのに、回数が前より減りました
調子の波は、だれにでもあります。疲れている日や、ボールの空気が変わった日にも回数は変わります。記録はその日の最高を残せばいいので、気にせず続けましょう。
Q. 外で練習する場所がありません
家の中でもできます。ボールの空気をやわらかめにして、リフティングキャッチで練習しましょう(サカメシ式)。
Q. 女の子でも100回をめざせますか?
もちろんです。リフティングは、体の大きさや力よりも、ボールに当てる感覚が大事な練習です。段階を1つずつクリアしていけば、だれでも100回に近づけます。
Q. 10回から先が、なかなか伸びません
10回の段階を2日クリアしたら、次は20回です。20回はいきなりではなく、「10回けってキャッチ」を何度もくり返して、ボールの高さをそろえることから始めましょう。高さがそろってくると、自然に回数が伸びていきます。
Q. スタンプは1日に何個まで押せますか?
練習1回ごとに1個なので、何個でも押せます。3分の練習を3回したら、スタンプは3個です。
子どもへの声かけ
- 「昨日より1回ふえたね! すごい」
- 「最後、高く上げてキャッチできたね。かっこいい」
- 「今日もスタンプ1個。続けてるのがえらい」

平均なんて気にしない! 毎日ちょっとずつ、昨日の自分をこえていこう。100回は、その先で待ってるよ!
まとめ
- 小学生のリフティングの学年別平均を示した、信頼できる公的データはない
- 平均回数に意味はない。年長以降なら、毎日やればだれでもできるようになる。差は「やるか、やらないか」
- 国の新体力テストにもリフティングは入っていない(スポーツ庁)
- 比べるなら「自己ベスト」と「昨日の自分」
- サカメシ式は、利き足インステップだけ、リフティングキャッチから、最後は高く上げてキャッチ
- 毎日3〜10分を何回か。1回ごとにスタンプ。段階は1→3→5→10→20→30→50→70→100回
さっそくリフティング記録で、今日の最高を記録してみましょう。
出典:日本サッカー協会「JFA栄養ガイドライン」(出典の一覧は「出典」のページを参照)
