試合の翌日(MD+1)の食事:疲れを残さない回復ごはん

試合が終わったら、次は「回復」の番です。試合のあとと翌日の食事で、疲れの残り方が変わります。
プロのチームでは、試合の日を「MD(Match Day)」、翌日を「MD+1」と呼び、回復のための食事を大切にしています。子どもも同じで、試合のあとから翌日にかけての食事が、次の練習への元気につながります。
試合のあと4時間が勝負
サッカーの専門家グループ(UEFA)の声明は、試合後の4時間、1時間あたり体重1kgにつき炭水化物1gをとることをすすめています(T057、サッカーのトップ選手の目安)。日本サッカー協会(JFA)も、終了後2時間以内に炭水化物を体重1kgあたり1〜1.2gとることを補食の考え方にしています(T086)。
体重40kgなら、試合のあとすぐに炭水化物40〜48g(おにぎり1個(ごはん110g)で約41g。日本食品標準成分表で計算)です。たんぱく質も一緒に、体重1kgあたり0.25〜0.3g(10〜12g)をとりましょう(T014、成人の競技者の目安)。日本代表では、おにぎり・干し芋・カステラ・飲むヨーグルトなどを出しています(T090)。
練習後と同じく、終わったらなるべく早く、2時間以内に食事をとるのが基本です(T084)。
おにぎり
ヨーグルト
バナナ
試合の日の夜の例
- 試合直後:おにぎり1個と飲むヨーグルト
- 帰りの車の中:バナナやカステラなど
- 夕食:ごはんをしっかり・鶏肉や魚のおかず・野菜たっぷりのみそ汁・果物
- 寝る前におなかがすいたら:牛乳やヨーグルト

揚げ物は、試合のあとのお楽しみにしていいんです。がんばったごほうびに、好きなおかずを1品どうぞ。
翌日もごはんをしっかり
UEFAの声明は、試合の前日・当日・翌日は、炭水化物を体重1kgあたり1日6〜8gとることをすすめています(T051。サッカーのトップ選手向けの値)。体重40kgなら240〜320gで、ごはんだけでとるなら茶碗4〜6杯分ほどです(実際は、めん・パン・いも・果物などからもとれます)。翌日も「練習が休みだから少しでいい」ではなく、しっかり食べて回復しましょう。
翌日の献立の例(このサイトの例)
- 朝:ごはん・卵焼き・具だくさんのみそ汁・牛乳・果物
- 昼:うどんやパスタに、肉や卵、野菜をたっぷり
- おやつ:おにぎり、ヨーグルト、果物など
- 夜:ごはん・魚や肉のおかず・野菜のおかず・汁物
水分も戻す
試合で減った体重の分は、1.25〜1.5倍の水分を数時間かけてとるのが目安です(T021、成人の競技者の目安)。体重が1kg減っていたら、1.25〜1.5Lにあたります。運動のあとは塩分もいっしょにとりましょう(T021の備考)。
よくある失敗と直し方
- 疲れて夕食を食べずに寝てしまう:帰りの車でおにぎりを食べておくだけでも違います。
- 翌日はお休みだからと、朝ごはんを抜く:回復の日こそ朝ごはんを。ゆっくり起きても、まずは何か口にしましょう。
- 勝った・負けたで食事が変わる:結果に関係なく、体は同じように疲れています。いつもどおりしっかり食べましょう。
子どもへの声かけ
- 「よくがんばったね。まずはおにぎりを食べよう」
- 「明日元気に動くために、今日のごはんは大事だよ」
- 負けた日は無理に話をさせず、まずは温かいごはんを

試合のあとの食事も、試合の一部です。しっかり食べて、また元気にボールを追いかけましょう!
試合の日から翌日までの食事の時刻は、試合の日の準備で出せます。1週間の献立で翌日を「試合翌日」にすると、回復向けの献立になります。
出典:UEFA専門家グループの声明(Collins ほか)、日本サッカー協会「JFA栄養ガイドライン」、米国栄養士会・カナダ栄養士会・米国スポーツ医学会の共同声明(Thomas ほか)、文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」
出典:T051・T057(UEFA S03)、T084・T086・T090(JFA S15)、T014・T021(共同声明 S01)、日本食品標準成分表(ごはん 01088)(出典の一覧は「出典」のページを参照)
